米国, ロスアンゼルス居住の日系高齢者婦人64名について栄養摂取並びに食習慣に関する調査を行った。調査期間は, 土, 日曜日を含めた3日間で行った。対象者のほとんどが食事の摂取量が少なく, 栄養摂取についてはV. A, V. Cを除いて日本人70歳の栄養所要量より低い状態であった。
食習慣は, 朝食は大半が米国様式でパン, コーヒー, 生野菜, 果物を摂取していた。しかし, 昼食, 夕食についてみると, ごはん, を主食とする者が多く, さらに調理形態からみると, 昼食よりも夕食に―ごはん, 汁, 煮物, つけもの―というパターンが顕著であり日本的な食事の残存がみられた。