栄養学雑誌
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山口県民の食生活における副食内容についての研究 (第1報)
朝食の食事形態について
本田 テル子西宮 和江
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1981 年 39 巻 5 号 p. 201-207

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抄録

昭和50年山口県民栄養調査をもとに朝食の内容について検討した結果を要約すると次の通りである。
1) 副食に使用された食品群としでは, 豆類, その他の野菜, 卵類の出現率が高い。調理形態では汁物の出現率が高い。いも類, 豆類, 緑黄色野菜, 卵類, その他の野菜は汁物に多く使用されでいる。
2) 主食の種類が, 米飯またはパンのいずれであるかによっで, 副食に出現する食品群及び調理形態の種類に相違がみられる。また同じ食品群が使用されている場合でも, その調理形態に相違がみられる。
3) 主食の種類にかかわらず, 朝食で使用された副食の献立内容は比較的限定されたものである。
4) 米飯パターンの副食中に見出された食品群の多くは, みそ汁の材料としで用いられたものである。みそ汁は朝食における栄養素の摂取量及び質にも影響し, 米飯パターンにおける副食の中心的位置を占めでいる。

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