栄養学雑誌
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特殊栄養食品分析からみた食生活の動態
市川 富夫萩原 清和津田 明子辻 啓介山中 優美子本間 千津子岩尾 裕之
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1982 年 40 巻 6 号 p. 337-342

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抄録

1) 昭和47年度から56年度までの特殊栄養食品の分析数, 分析項目, 分析値を示し, これらから得られた特殊栄養食品の流れを知り, さらにそれにかかわる食生活の傾向を推測することを試みた。
2) 昭和47年度から昭和56年度の間で分析数に大きな変化のあったのは, 押し麦, 食パン, 加工食品, 味噌, マーガリン, 減塩しょうゆ, 減塩味噌, 低カロリー食品であった。そのうち食パンは51, 52年度で分析数0となり, 55, 56年度で再び3となった。味噌では55, 56年度が急激に増加した。減塩しょうゆ, 減塩味噌は漸次増加の傾向であったが, 近年急激に増加した。低カロリー食品も減塩しょうゆと同様の傾向を示した。分析項目では食パン, めん類で50年度まで行われたリジンの測定がなくなり, 食パンでは55, 56年度でカルシウムの測定が新たに加わった。減塩味噌, 減塩しょうゆではNaのみであったのがCl, Kが加えられた。
3) 減塩味噌, 減塩しょうゆの分析が昭和53年度ごろから急激に増加した。これは食塩の過剰摂取が循環器疾患に対して悪影響を及ぼすこと, 栄養所要量で食塩の摂取量が1日10g以下が望ましいとされたことに深く関係していると考えられる。

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