栄養学雑誌
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学校給食の単独校, センター校方式別にみた意識調査 (第2報)
教師と母親の意識
齋藤 禮子
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1983 年 41 巻 1 号 p. 43-55

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抄録

児童の学校給食に対する意識は, 教師や母親による影響が大きいのではないかと考え, 教師104名の学校給食に対する意識, 母親869名の学校給食と家庭の食事に対する意識から, 児童への影響を単独校, センター校方式別に検討し, 次の結果を得た。
1) 教師の給食に対する関心は高い。偏食指導や食事マナーの教育, 給食時の環境作りに積極的で, その効果は児童の行動に現れているが, 給食に関して児童や栄養士との対話, 放送の活用には消極的であった。
2) 男子教師より女子教師のほうが給食への関心が高く, 偏食指導, 献立についての児童との対話ともに有意差が認められた。
3) 単独校は給食に関する掲示物, 栄養士との対話, センター校は給食への関心ともに高率で, 両老間に有意差が認められた。
4) 母親は学校給食を, 栄養的であり, 偏食がなおる, 弁当作りの手間が省けるなどの点をあげ, その必要性を認めている。
5) 母親の半数は子どもの偏食を認め, 偏食矯正に努力している。
6) 偏食がある母親は子どもの偏食矯正に消極的で, 子どもに影響を与えている。
7) 学校給食や家庭の食事に関心の高い母親は, 食事作り時の栄養的考慮, 偏食矯正に積極的であり, その効果は子どもの行動に現れている。
以上より, 教師, 母親の給食および家庭の食事に対する意識の度合いは, 児童の給食に対する行動に影響を与えていることがわかった。

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