42 巻 (1984) 2 号 p. 99-105
この報告は著者らが, 勤労長期透析者の食生活, 就労状況, 予後についての実態調査を行ったものである。
その結果は以下のようである。
1) 勤労長期透析者の平均年齢は41歳であり, 元の職場に復職したものは66%であった。
2) 食生活において, エネルギー, 水分, たん白質および食塩などの摂取は制限範囲内にあり, 各微量栄養素については, カリウムは制限内にあったが, カルシウムの摂取は著しく不足していた。
3) たん白質エネルギー比, 脂肪エネルギー比, 穀類エネルギー比はほぼ良好な結果が得られていた。
4) 職場復帰後, 長期勤労透析者の食事管理の指標として, 体重増加量, 尿素窒素および尿素窒素/クレアチニン比について測定した。多くの患者では基本透析食に対する努力のあとが窺えた。