栄養学雑誌
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マウスの糞中ステロイド排泄量ならびに胆汁酸プールサイズに及ぼす食餌性タウリンの影響
山中 優美子辻 啓介市川 富夫中川 靖枝河村 雅子
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44 巻 (1986) 2 号 p. 87-93

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抄録

ICR系雄性マウスに, コレステロール (Chol) 0.5%, コール酸ナトリウム0.25%を含む半合成飼料や, これにタウリンを5%添加した飼料を5週間摂取させることによって, マウスの Chol 胆石形成, 血清脂質, 糞中ステロイド排泄量, 胆汁酸プールサイズに対する影響を調べた。タウリンは, マウスの Chol 胆石形成および食餌性 Chol による血清 Chol 値上昇を抑制した。一方, 血清トリグリセリド値は上昇した。タウリンによって, 胆汁酸プールサイズの拡大や中性ステロイドの糞中排泄量の増加はみられなかったが, 糞中胆汁酸排泄量は増大した。その胆汁酸組成についてみると, ヶノデオキシコール酸 (CDCA) が増加していた。以上のことから, タウリンには肝臓における Chol の胆汁酸への異化を促進する働きのあることが推定され, マウスの Chol 胆石形成抑制作用と何らかの関連のあることが推定された。

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