栄養学雑誌
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多変量解析による塩味覚に影響を与える要因め検討 (第2報)
高木 恵子戸田 ゆり子大橋 邦和
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44 巻 (1986) 5 号 p. 251-256

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抄録

塩味覚と9つの要因すなわち, 性, 年齢, 職業, 居住地域, 最近の健康状態, 官能検査日の健康状態, 空腹感, 病気, 用いた試料のだし濃度との関連について, 林の数量化理論第2類により多変量解析を行った。得られた結論は次のようである。
1) だし濃度, 年齢, 性, 職業の4つの要因は, 塩味評価と密接に関連することがわかった。
i) だし濃度の濃いほうが塩味を強く感じる。
ii) 高年齢になるほど, うす塩味嗜好が強い。
iii) 男性は女性より濃い塩味嗜好が強い。
iv) うす塩味に慣れる訓練を受けた栄養士養成施設校の学生は, うす塩味嗜好が強い。
2) しかしながら, 今回の調査方法によって得られた塩味評価と要因との相関は, 各被験者の属する群を判別するには不十分であった。このことから, 結果を改良するためには, 今回採用した以外の要因も含めて検討する必要があると思われる。

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