習慣的飲酒者と非習慣的飲酒者の食物摂取状況を把握するために, 1984~1985年にかけて, 学生500名, 都市部勤労者196名, 農村部勤労者629名の成人男子計1,325名を対象に, 著者らが分類した11の食品群と酒の摂取頻度を調査した。
習慣的飲酒者と非習慣的飲酒者の間の食品群摂取頻度は, 学生, 勤労者のいずれの集団もほとんどの食品群で大きく相違していなかった。また, 両者間の頻度の相違の傾向も全集団に共通するような場合は認められなかった。しかしながら, 数量化分析II類の結果では, 習慣的, 非習慣的飲酒者の判別に果物, 漬物・梅干, いもの3食品群がほとんどの集団で比較的大きく寄与し, 都市部勤労者の習慣的飲酒者は非習慣的飲酒者に比べていもの摂取頻度が高いのに対し, 農村部勤労者の習慣的飲酒者は摂取頻度が低い傾向にあった。