女子学生 (18~19歳) 155人を対象として, 体格及び体組成に及ぼすエネルギーバランスの影響と, 食生活に関するアンケート結果と体脂肪率との関係について調べ, 次の結果を得た。
1) 体重は体脂肪量, 体脂肪率及び除脂肪体重のいずれとも相関があったが, 身長は除脂肪体重とのみ相関があった。
2) 体格及び体組成と消費エネルギーとの相関は, 摂取エネルギーとの相関よりも高かった。
3) 減量している者は, していない者よりも体脂肪率は有意に高かった。減量手段として, 菓子や食事量を減らしている者の体脂肪率は減らしていない者よりも有意に高かったが, 主食を減らしている者と減らしていない者の間には有意差はみられなかった。
4) 食生活及び生活習慣に関するアンケート調査の結果から, 摂食回数, 食事組成及び食欲, 睡眠時間は, 体脂肪率に有意な影響を及ぼすと考えられた。