栄養学雑誌
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母親の食行動パターンと幼児の食教育との関連
山口 静枝春木 敏原田 昭子
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1996 年 54 巻 2 号 p. 87-96

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抄録
基本的生活習慣の中で, 幼児の食習慣形成について, 母親の幼児に対する食教育実態を明らかにし, 併せて, 第1報で分類した母親の食行動パターンの妥当性を食教育面から確認することを目的とした。対象は, 前報で分析した幼稚園, 保育所に通園する幼児の母親354人である。
1) 幼児の年齢, 性, 及び通園施設別食教育実態は, 年齢では “食事の手伝い”, “食事への関心”, 性では “食事の手伝い”, 通園施設では “衛生教育” の項目において差が認められた。
2)“食事の手伝い” や “食事への関心” に対して望ましい食教育をしていたのは, 積極的な食生活管理のAパターン, 安全な手づくりのBパターン, 近代的な食生活管理のCパターンであった。特に, 食物摂取状況調査でも良好であったAパターンで最もよく食教育がされていた。一方, 食生活管理に無関心で家庭外依存のFパターンと食生活管理に無関心で家庭内調理のGパターンでは, “衛生教育”, “食事マナー”, “食事の手伝い”, “食事への関心” のいずれの項目においても十分な食教育がされていなかった。
3) 食教育内容には, 母親の食行動パターン特性に関連したパターン差があることが明らかになり, 食行動パターン分類の妥当性が食教育面からも確認できた。
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