54 巻 (1996) 3 号 p. 195-204
平成4年11月に科学技術庁資源調査会編日本食品食物繊維成分表 (科技庁成分表) が発表されたが, その収載食品数は227にすぎない。この科技庁成分表による献立や食事調査からの食物繊維摂取量の算出の信頼性について検討した。
1) 実際の献立24日分について科技庁成分表による計算値と実測値の比較検討を行い, 総食物繊維量は計算値が分析値より低くなり, また調理によって水溶性食物繊維が増加することが分かった。
2) 地方衛生研究所全国協議会編食物繊維成分表 (地研成分表) が平成2年に発行され, 国民栄養調査やその他に適用されて食物繊維摂取量が計算されてきた。そこで, 国民栄養調査に両成分表を適用したところ, 日本人の平均食物繊維摂取量の計算値はほぼ一致したが, 地研成分表ではやや低めであることを確認した。
3) 著者らの得た結果は, 既に報告されている結果ともよく一致しており, 科技庁成分表による食物繊維量の計算は, 研究者による差異は少ないものと思われる。