栄養学雑誌
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女子学生におけるChlorella vulgaris CK-5株の便通頻度に及ぼす影響
藤原 洋子新保 國弘今江 祐美子野々村 瑞穂平川 敬二
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1998 年 56 巻 5 号 p. 253-263

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抄録

18~20歳の女子短大生で, 自己申告により便秘と意識している51人 (試験1群) 及び, 便通日数が3日以下/週の便秘の63人 (試験2群) を対象に, 便通状態, 身体の症状, 生活習慣, 食物摂取状況についてアンケート調査を行い, 更にCVを摂取させ, 排便頻度 (日/週), 便の総量, 爽快感, 便の形状に与える影響を観察した。
1) アンケートの調査結果では, 排便時刻は両群とも不規則の傾向が見られ, 不快感を伴っていた。身体の症状は, 両群とも複数の不定愁訴の症状を有していた。生活習慣では, 試験2群で “遅寝”, “遅起”, “朝食なし” の傾向が見られた。便通によいといわれる豆腐・納豆・大豆製品や野菜の摂取は, 両群ともに少なかった。
2) 両群ともCVの摂取により便通頻度 (日/週) と便の総量が増加し, 形状指数・爽快感指数の改善が認められた。便通頻度は摂取中止後まで影響が認められ, CVを摂取させることで便秘の改善の可能性が示されたことは, 便秘に悩む人達に, 簡便な食事療法の素材として有用であることを示唆している。

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