栄養学雑誌
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大阪府下での腸管出血性大腸菌O157食中毒に伴う学校給食の献立内容変化とその評価
伊藤 良子原 登久子
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1999 年 57 巻 2 号 p. 91-96

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抄録

腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒発生に伴う, 大阪府A市の学校給食の献立内容の変化について比較した。
1) 再開時の献立構成は,“主食+牛乳+主菜”のみの献立が70%を占めていた。なお, 主菜の調理方法は, 煮物が中心であった。また, 再開1年後の献立構成をみると, “主食+牛乳+主菜”のみの献立構成は, 33%に減っていた。
2) 平均供与食品数は, 発生前17.1品目であったが, 再開時には10.3品目に減少していた。なお, 再開1年後には12.2品目まで回復していた。供与量では, 野菜類の減少が顕著であった。
3) 再開時及び再開1年後の平均供与栄養素量を基準値と対比すると, 鉄及びビタミンCの不足が目立った。

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