栄養学雑誌
Online ISSN : 1883-7921
Print ISSN : 0021-5147
ISSN-L : 0021-5147
幼児における咀嚼訓練を伴った栄養教育の評価
咀嚼能力の向上及び教育内容の定着度から
岡崎 光子高橋 久美子奥 恒行
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 57 巻 5 号 p. 271-281

詳細
抄録

幼児 (4, 5歳児, 計117人) を対象とした訓練用チューインガムを使用した噛むトレーニングを取り入れた栄養教育を11か月間実施し, 咀嚼能力向上の有無及び栄養教育内容をどの程度覚えたかにつき検討した。結果は以下のとおりである。
1) 栄養教育内容をどの程度覚えたかにつき評価した結果, 食物や食べることに関する質問, 及び噛む回数に関する質問などの正解率は高かった。
2) 栄養教育開始時には, 身長, 体重と咀嚼能力の間には有意の関係が認められたが, 終了時には認められなかった。
3) 栄養教育開始時には, 栄養教育実施群と対照群間の咀嚼能力に有意差は認められなかったが, 終了時には実施群の咀嚼能力は有意に向上した。
4) 対照群の幼児では, 母乳栄養法により育てられた幼児の咀嚼能力が最も大きかった。
5) 離乳期以降, 母親が噛みごたえのある食品を積極的に選択し食べさせた園児では, 咀嚼能力は栄養教育により有意に向上した。

著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本栄養改善学会
前の記事 次の記事
feedback
Top