栄養学雑誌
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首都圏在住既婚勤労男性における食生活の意識と食物摂取状況
山下 直子西城戸 宏美森野 眞由美石田 裕美
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2006 年 64 巻 2 号 p. 107-113

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抄録

既婚勤労男性の食生活意識と食物摂取状況について調査を行い, 以下の結果が得られた。
1) 既婚勤労男性の食生活で意識している内容の上位3項目は, いずれの年代も「三食をきちんと食べる」,「なるべく野菜を摂る」,「栄養のバランスを考えて」と同じであったが, 意識する者の割合が多い内容の順位は年代により有意に異なった。
2) 食事別の大切にしていることについては, 食事ごとに大切にしていることが異なっていた。また年代によっても大切にしていることが異なっていた。
3) 1日あたりの脂肪エネルギー比率は30.4%であり, かつエネルギー摂取量は, 食事により有意な変動がみられ, 夕食のエネルギー摂取量が多かった。
4) 食品群別摂取量は,「果物」53%,「芋」49%,「豆・豆製品」34%,「乳・乳製品」33%の人が全く摂取していなかった。一方,「肉」71.3%,「魚介類」57.3%の人が目標摂取量以上を摂取していた。飲酒した人は, 昼食0.3%, 夕食29.2%で, 年齢別にみると50歳代が多かった。

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