E-journal GEO
Online ISSN : 1880-8107
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調査報告
フィリピンの洪水常襲地帯における洪水氾濫解析とGISマッピング―災害対応計画作成に向けた取り組みと課題―
南雲 直子大原 美保バドリ バクタ シュレスタ澤野 久弥
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2016 年 11 巻 2 号 p. 361-374

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抄録

洪水常襲地帯であるフィリピン共和国パンパンガ川下流域のブラカン州カルンピット市をモデル地域に,降雨流出氾濫モデルによる洪水氾濫解析とGISマッピングを実施し,地域の住民避難や時系列の洪水災害対応計画に役立つリソースマップ,浸水想定マップ,浸水確率マップ,浸水チャートを作成した.こうした資料の作成には,高解像度数値標高モデルをはじめとする地理空間情報と洪水記録の蓄積が必須である.また,地域の浸水危険性の把握には洪水氾濫解析結果だけでなく,地理学的視点からの土地の成り立ちへの理解も重要で,同時に住民が自ら考え行動できるよう継続的な支援を行っていくことが洪水被害の軽減に役立つ.

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© 2016 公益社団法人 日本地理学会
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