E-journal GEO
Online ISSN : 1880-8107
ISSN-L : 1880-8107
調査報告
飛騨地域におけるブリ・サケ消費と年取魚ブリへの認識
林 紀代美
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 14 巻 1 号 p. 130-151

詳細
抄録

本研究は,岐阜県飛騨地域において,ブリ・サケの消費動向と,年末の伝統的風習「年取り」で用いられる年取魚としてのブリに関する人々の消費実態やそれへの認識について明らかにする.アンケート調査によると,日常の食事では,ブリよりもサケを食べる頻度が高い人が多い.しかし,ブリの摂食頻度は20年程前に比べても維持している人が多い.産地に対する人々の関心,認知も高い.年取魚としてのブリ消費の習慣を多くの人々が知っていて,かつそれを実行していた.多くの人が年末にブリを食べることが地域の食文化として重要と考え,年取魚ブリは日本海産であることを望み,伝統的形態からの変更(減塩での製造や切り身での販売)があっても「年取り」に用いる品として妥当と考えていた.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top