主催: 社団法人エレクトロニクス実装学会
近年、情報端末や通信機器、FA機器など電子機器は高機能化、高速化、低電圧化されてきた一方で、電磁雑音に対する耐性(イミュニティ)が劣化している。このような背景からイミュニティ試験が実施される。特にその中で、帯電人体からの静電気放電(ESD:Electrostatic Discharge)を模擬した試験は適合が困難であり、誤作動などによるトラブルが多い。これによる設計手戻りや対策作業から開発期間や費用が増大し問題となっている。そのため、設計上流でのESD対策検証が重要であり、ESD解析技術が必要となっている。 本稿では、ESD解析技術確立のために実施した評価基板を使用したESDノイズ測定および測定結果について報告する。