微小開口の狭帯域波長フィルタとして共振器集積導波モード共鳴フィルタ(CRIGF)を提案、検討してきた。CRIGFは、導波路上のグレーティングカップラ(GC)と、分布ブラッグ反射器ペアから成る共振器から構成される。空間光の垂直入射に対して共鳴波長でのみGCにより導波光が励振される。導波光は共振作用により増強される。導波光からの基板側放射光は、直接基板側へ透過する入射光と重なり合う。高反射率を得るには、基板側放射光が直接透過光と逆位相となるように、共振器長を決める必要がある。今回、石英ガラス導波路に共振器長の異なるCRIGFを複数作製し、各々の反射率を比較することで、CRIGFにおける最適な共振器長を実験的に調査した。