学会誌JSPEN
Online ISSN : 2434-4966
原著
出雲地域における在宅NST(Nutrition Support Team)活動とその介入効果
中山 真美東口 髙志馬庭 章子金本 由紀子花田 梢杉浦 弘明高見 由美熊谷 岳文林 恵美福場 衣里子
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2019 年 1 巻 1 号 p. 13-23

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抄録

【目的】在宅医療現場での,栄養サポートチーム(Nutrition Support Team : 以下,NSTと略)の介入効果の検証を目的とし,活動状況とともに報告する.【対象及び方法】2016年4月から2017年12月までの在宅NST介入患者101人を対象とした.患者は介入目的により,生活の質(Quality of Life:以下,QOLと略)改善群と栄養状態改善群に大別される.後者での栄養状態改善効果を栄養学的指標により評価した.【結果】栄養状態改善群患者の栄養学的指標(エネルギー充足率・リンパ球数・BMI・アルブミン・トランスサイレチン)はいずれの項目でも改善を認め,リンパ球数以外の項目で統計学的有意な改善を認めた.【考察】栄養状態改善を目的としたNST介入により,在宅療養患者の栄養状態改善が認められた.NSTは在宅医療の質向上に貢献すると予想される.

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© 2019 一般社団法人日本臨床栄養代謝学会
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