電気泳動
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シンポジウムII:電気泳動法と臨床検査―新たな発展に向けて
遺伝子診断における電気泳動法の有用性
竹田 真由舩渡 忠男
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2016 年 60 巻 1 号 p. 31-34

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抄録

遺伝子関連検査は,PCR法を中心とした核酸増幅から診断情報を得ることだけでなく,次世代シークエンスを用いた塩基配列解析によって診断される時代へ移り変わっている.遺伝子関連検査を実施するにあたって品質保証に欠かせない技術,またこれから必要となる遺伝子解析技術の中の一つとして,電気泳動の技術は極めて重要である.一般的なアガロースゲル電気泳動から得られる泳動像だけでなく,保険適用されているサザンブロット法も臨床検査の中では必要な解析と考えられる.また,電気泳動の技術進歩によるマイクロチップによる方法も確立し,高度な遺伝子解析を行うにあたって核酸の品質保証のツールとして,さらに発展すると考えられる.

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© 2016 日本電気泳動学会
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