電気泳動
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総説
ブルーネイティブ電気泳動を用いたミトコンドリア膜透過装置複合体の解析
山野 晃史遠藤 斗志也
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2017 年 61 巻 2 号 p. 100-102

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抄録

ミトコンドリアは2枚の生体膜と1000種類以上のタンパク質から構成される.99%のミトコンドリアタンパク質はサイトゾルで前駆体タンパク質として合成された後,自身に書き込まれたシグナルに従ってミトコンドリアへと輸送される.一方,ミトコンドリアには膜透過装置と呼ばれるタンパク質複合体が存在し,前駆体タンパク質の輸送と仕分けを担っている.膜透過装置の中でも,外膜のTOM40複合体は合計7種類のサブユニットから構成され,ほとんどの前駆体タンパク質の輸送の入り口として機能する.その中心的サブユニットであるTom40はβバレル型構造を有する膜タンパク質であり,膜透過チャネルを形成する.本稿ではTom40がいかにしてTOM40複合体へと成熟していくか,そのアセンブリー過程についてミトコンドリアタンパク質輸送実験系とブルーネイティブ電気泳動を組み合わせたことで明らかとなった結果と方法論について紹介する.

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© 2017 日本電気泳動学会
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