電気泳動
総説
密度勾配遠心分離とSDSゲル電気泳動を用いた分泌膜小胞結合タンパク質の解析
中谷 肇安枝 武彦大島 健司松田 幹
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61 巻 (2017) 2 号 p. 115-119

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抄録

密度勾配超遠心分離とSDS-PAGEを用いて,マウス乳中に含まれる分泌膜小胞結合タンパク質,MFG-E8,の研究を行った.搾乳した新鮮なマウス乳に含まれる分泌膜小胞である乳脂肪球とエキソソームは密度勾配超遠心分離により,それぞれ低密度画分と高密度画分に分画され,SDS-PAGE免疫ブロット解析によりMFG-E8は主に乳脂肪球画分に検出された.このようなMFG-E8の分布は強制離乳により変化し,エキソソーム画分や可溶性タンパク質画分を含む幅広い密度範囲に分布した.乳脂肪球の蛍光免疫染色の結果などから,MFG-E8は分泌後間もない新鮮な乳脂肪球の表面には少なく時間経過とともに増加することが示された.MFG-E8の結合により乳脂肪球は貪食され易くなったことから,アポトーシス細胞と同様に,MFG-E8は古くなった乳脂肪球においてもeat-me signalとして機能することが示唆された.

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© 2017 日本電気泳動学会
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