電気泳動
Online ISSN : 2189-2636
Print ISSN : 2189-2628
総説
各種プロテオーム手法で獲得したマーカーの非小細胞性肺癌における術後補助化学療法への応用
佐藤 雄一長塩 亮柳田 憲吾萩生田 大介朽津 有紀井上 航
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61 巻 (2017) 2 号 p. 128-131

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抄録

我々は肺癌組織や細胞,そして患者血清を用い,ランダム免疫法を用いた単クローン性抗体の作製,二次元電気泳動法を用いた解析,そして自己抗体解析など,様々なプロテオミクス手法を駆使して肺癌の組織や血清診断マーカー候補タンパク質の獲得を目指した研究を行ってきた.一方,II–IIIA期の非小細胞性肺癌患者では腫瘍の完全切除後にプラチナ製剤を用いた補助化学療法を行うことが世界的な標準治療法となっている.しかし,その効果は未だ十分とは言えない.現在,この治療法が有効か否かの事前の個別検査は行われていない.今回,我々がこれまで獲得してきた肺癌マーカーについて,術後補助化学療法の効果予測マーカーとしての有用性を検討した.この総説では,nestin,S100A16,myosin-9を中心にその有用性について述べる.さらに,新規の術後補助化学療法の効果予測マーカー獲得の現状についても述べたい.

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© 2017 日本電気泳動学会
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