電気泳動
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総説
電気泳動法を基盤とする多発性骨髄腫の臨床と研究の進歩~はじめに~
安井 寛
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2017 年 61 巻 2 号 p. 87-89

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抄録

多発性骨髄腫は難治性の形質細胞腫瘍であり,セルロースアセテート膜電気泳動法でM蛋白として検出される単クローン性免疫グロブリンを分泌するなど多様な分子病態を呈する機能性腫瘍である.近年の骨髄腫研究の進歩により,疾病に関わる生体内分子の特定解析が進み,その成果は今世紀に入り顕著となり,診断,治療の進化は予後改善に貢献し,「がん橋渡し研究の一成功例」とされる.本稿では,第68回日本電気泳動学会総会セッション3「電気泳動法を基盤とする多発性骨髄腫の臨床と研究の進歩」の導入として,2016年8月釧路で開催された第67回総会セッション2「蛋白異常を標的とした病態解析と診断治療へのアプローチ」での議論を踏まえて,近年ますます加速する骨髄腫研究の変貌と,臨床と研究とその橋渡しについて概説する.

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© 2017 日本電気泳動学会
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