フランス語フランス文学研究
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Études en français
Les stratégies éditoriales de Vallès dans La Rue de 1867 au moment de l’Exposition universelle
Isabelle TONOMURA
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2026 年 128 巻 p. 81-96

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抄録

ヴァレスの『ラ・リュ』(1867年)をめぐる編集戦略

万国博覧会期において

殿村 イザベル

 

 1867年、ジュール・ヴァレスは自身初の新聞『ラ・リュ』を創刊。執筆陣は社会的背景こそ異なるが、彼と同様に共和主義的な信念を共有していた。この年の大半を占める一大イベントであったパリ万国博覧会を念頭に置きながらも、この時事問題を軽んじる必要があった。つまりナポレオン三世はこの博覧会を「進歩と平和」の象徴として位置づけたが、皇帝の口から語られる意味と、『ラ・リュ』の共和主義者たちの意味とでは大きく異なっていた。

 本研究では、ヴァレスが博覧会の表面的な華やかさの背後にある当時の社会の現実を描き出しつつ、検閲を巧みに回避するために用いた戦略の焦点を当てる。彼の編集者としての手腕を示すために、『ラ・リュ』に掲載された3人の異なる執筆者による記事を取り上げて分析した。

 第一部では、元職人であるピエール・ドニによる万国博覧会に関する記事を考察し、第二部では、ジュール・クラルティによる、幼い年齢で工場労働に従事する子供たちをテーマにしたコラムを取り上げる。最後の第三部では、元外人部隊で後にヴァレスの監視を任された帝国警察の密偵であったアレクサンドル・ド・スタミールによるメキシコ戦争に関する記事を検討し、その背景を踏まえて内容を分析した。

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