英文学研究
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PAULの人生行路 : 何処へ?
久我 俊二
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1981 年 58 巻 2 号 p. 169-181

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抄録

D. H. LawrenceのSons and Loversは、主人公が成人するにつれての精神発達をたどった所謂Bildungsroman(教養小説)と見ることができる。本論では、川本静子氏の『イギリス教養小説の系譜-「紳士」から「芸術家」へ』で述べられている時代の推移に伴うBildung(人間形成)の目標の変化という問題を基本とし、Sons and Loversの主人公Paul Morelがいかにして目ざすビルドゥングの目標を決めているか、その経緯に見られる特質を指摘して彼の(小説の結末及びその行く末をも含めた)人生全体を考えてみたい。

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© 1981 一般財団法人 日本英文学会
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