沿岸海洋研究
Online ISSN : 2434-4036
Print ISSN : 1342-2758
東日本大震災からの沿岸漁業復興を目指す志津川湾藻場再生への取り組み
小松 輝久, 寺内 元基, 太齋 彰浩, 青木 優和, 名倉 良雄, 佐々木 久雄, 辻本 良, 佐々 修司, 阪本 真吾, 柳 哲雄
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2014 年 52 巻 1 号 p. 103-110

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抄録
2011年3月11日の東日本大震災は,東北地方の沿岸に甚大なる被害を与えた.津波は,沿岸漁業の社会的インフラである港,市場,漁船,筏だけでなく,自然的インフラである藻場にも被害を及ぼした.志津川湾のある南三陸町において,藻場の被害状況に関する研究結果を漁業者など地元関係者へ報告し,沿岸漁業の再生のための議論をするワークショップを開催した.志津川湾では,アラメやホンダワラ類などの岩礁性藻場の被害は一部に留まったが,湾奥や河口域の砂泥地に分布するアマモ場の被害は大きかった.討論では,アマモ場再生には陸域からの砂泥供給を遮断しないこと,持続的漁業のできる健全な沿岸環境の復興には,漁業者,地域住民,NPO,自治体,研究者の間の協力が必要であること,そして,これらのメンバーが参加し,科学的根拠に基づいて復興計画を立案し,進捗状況の評価を行うこと,が不可欠であると確認された.
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© 2014 日本海洋学会 沿岸海洋研究会
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