日本生態学会大会講演要旨集
第52回日本生態学会大会 大阪大会
セッションID: L2-2
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市民活動の立場から見た淀川水系流域委員会
*川上 聰
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抄録

平成9年に河川法が改正され、河川整備計画策定にあたり住民や学識者の意見を聴取、反映することとなった。この背景には、昭和40年頃から多摩川流域を中心として始まった河川の自然を守り、活用しようとする住民・NPOの活動のうねりと全国への波及、全国的に注目された長良川河口堰をめぐる紛争と河川管理者の反省、阪神・淡路大震災におけるボランティアやNPOの活躍などがあった。この改正河川法に基づき、琵琶湖・淀川水系の今後20_から_30年間の河川整備計画策定に当たって意見を聴く機関として淀川水系流域委員会が近畿地方整備局長によって設置された。改正河川法はこれまでの治水、利水のみではなく河川環境の保全と整備、整備計画策定への住民意見聴取・反映を目標として掲げた。これまで治水と利水に偏った河川管理を展開してきた河川管理者は、4人の学識者による準備会議を設置して、委員の選任を諮問した。準備会議は自薦・他薦の公募を通じて学識者、NPOなど52名の委員を選び、平成13年2月に流域委員会が設置された。運営は完全に委員会の自主性に任したこと。そして委員会は、自主独立を保ちつつ、現場主義、会議の完全公開、情報公開の徹底を貫き、提言や意見書は委員自らが執筆し、取りまとめた。私は、河川のNPO活動に携わって今年で18年になるが、私が委員会に応募した理由(覚悟)は、最初、名張川で市民活動を始め、まもなく河川と言うものは山から海までつながっている事に気が付き、91年11月に木津川流域ネットワークをつくり、、流域で活動するNPOをネットワークし、流域で河川の諸問題を考えようという取り組みを始めた。この活動からその後、近畿・全国でのNPO活動に広がり、全国各地の川仲間と交流してさまざまなことを学んだ。

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