電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
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US研究会提案
音場シミュレーションと音空間レンダリング
土屋 隆生
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2017 年 10 巻 3 号 p. 206-218

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抄録

計算機環境の発達やFDTD (Finite Difference Time Domain) 法などの簡便なアルゴリズムの普及により,音場シミュレーションが身近になってきた.本稿では,FDTD法により音場を解析するときの理論を解説し,GPU (Graphics Processing Unit) などの高速並列演算デバイスへの実装法についても簡単に触れる.また,音場シミュレーションの可聴化への応用として,波動性を考慮した3次元音場計算により聴取位置での音圧波形を数値的に計算した上で,立体音響技術などで3次元的に可聴化する音空間レンダリングについても解説する.更に,近年高性能化が著しいHMD (Head Mounted Display) による3D CG映像との連携によるインタラクティブなレンダリングについても述べる.

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© 2017 一般社団法人 電子情報通信学会
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