2010 年 3 巻 3 号 p. 3_44-3_51
CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)は近年,ディジタル一眼レフカメラや,携帯電話,そしてビデオカメラにも搭載されるようになってきた.CMOSイメージセンサは,CCD(Charge Coupled Device)と比較し,その高速性と低消費電力を特徴として今後ますますの普及が期待されている.昨今のカメラの高画質化,高機能化等の性能向上は,キーデバイスであるCMOSイメージセンサに依存するところが大きい.本稿では高画質の中でも特に重要な特性であるノイズの発生原理と評価技術について解説し,高機能及び高画質化としての高速撮像技術について概観する.