実験動物
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マウスの自動飼育
I. ICRマウスによる飼育試験
曲淵 輝夫伊藤 正博西原 正輿水 馨
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1977 年 26 巻 4 号 p. 309-315

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抄録

JCL: ICR系マウスの雌を用い, 自動給水ノズル, 金網ケージ, 糞・尿の自動水洗方式 (カスケード) による飼育を検討するため, 従来の給水瓶, アルマイトケージ, 床敷交換方式と対比させつつ, いくつかの基礎的飼育試験を行った。得られた成績を要約すると次のとおりである。
1.マウスの体重増加は, 3~14週齢までの飼育期間中において, 金網ケージの網目巾 (5, 7, 9mm) および飼育温度 (20℃, 25℃) によって有意な差は認められず, 従来の床敷方式の飼育と比較し, ほぼ同様の結果であった。
2.自動給水, 金網ケージ, 自動水洗方式の飼育における体重, 飼料・飲水消費量, 赤血球数, 白血球数, ヘマトクリット値ならびに各種臓器重量の経時的変化は, 従来の給水瓶, 床敷方式の飼育と比較し差は認められなかった。
3.この方法によるマウスの自動飼育管理は, 3~14週齢までの短期間なら何らの支障も認められず, しかも著しい省力化をもたらすことが明らかにされた。

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© 社団法人日本実験動物学会
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