Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
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老齢Slc: Wistarラットにみられた自然発生白血病とラットへの可移植性
八神 健一杉山 芳宏杉山 文博
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1991 年 40 巻 3 号 p. 407-410

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抄録

Slc: Wistar老齢ラットの36% (14/39例) に自然発生の白血病がみられ, それらの死亡時齢は99~123 (平均114) 週齢であった。白血病例は, 高度の溶血性貧血, 黄疸, 白血球増多 (21, 000~360, 000/mm3) を示し, 肉眼的には脾腫と肝腫を特徴としていた。血液中の白血病細胞は, 弱好塩基性の細胞質に富み, 好酸性の細胞質内顆粒を有し, 核は類円形で, 時折核分裂像が観察された。これらの白血病細胞は, Slc: WistarおよびF344/NSIcラットで安定した移植, 継代が可能であった。移植例では, 接種細胞数の減少と共に, 潜伏期, 生存期間が延長し, 僅かな細胞数でも白血病を再現することができた。

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© 社団法人日本実験動物学会
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