ファルマシア
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2014 年 50 巻 1 号 p. 2-3

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抄録

特集にあたって:ファルマシアでフッ素化学の特集号を組むのは,1991年に続いて2度目となる.それから約20年が経過し,技術の進歩とともにフッ素化学を取り巻く環境は大きく変化した.今や医薬品とフッ素は切っても切れない仲であり,低分子医薬品の多くがフッ素官能基を有している.本特集号では,医薬品構造へのフッ素導入効果をはじめ,近年目覚ましい発展を遂げているフッ素官能基導入反応,同位体を用いたイメージング,フッ素化材料のライフサイエンス利用など,様々な側面からフッ素化学の進歩を紹介した.本特集号が読者の皆様のインスピレーションを刺激し,医薬品開発の一助になることを願っている.
表紙の説明:フッ素元素は周期表上,右端上に位置し,他の元素とは性質を大きく異にする.水素原子の次に原子半径が小さいにもかかわらず,全元素中で電気陰性度が最大であるという,この個性あふれる元素は,有機分子中に導入すると,その分子の性質に劇的な変化を及ぼす.近年,これらフッ素原子の導入効果についての研究が進展しており,医薬品開発への利用が活発化している.

© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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