ファルマシア
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唾液に含まれる炎症性メディエーターによって喘息を評価
岩崎 雄介
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2014 年 50 巻 11 号 p. 1148

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抄録

近年,我が国だけでなく全世界で喘息の有病率は,著しい増加傾向にある.喘息はすべての人に起こりうる慢性の呼吸器系疾患であり,喘鳴や咳嗽,胸部こうやく感や息切れなどの症状が起こる.その中でも,重篤な喘息症状を引き起こす患者群が存在し,重篤で不安定な喘息発作(ブリットル喘息)に陥ったために死亡する例は,世界的に見ても多い.喘息発症の原因については未だ不明な点が多いものの,タバコによって重篤な喘息を誘起することが示唆されている.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Morb. Mortal. Wkly. Rep., 60, 547-552 (2011).
2) Fatemi F. et al., Respirology, 19, 514-523 (2014).
3) Little F. F. et al., PLoS One, 9, e84449 (2014).

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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