ファルマシア
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最新固体NMR技術で製剤中の分子間水素結合を見る
安藤 茂
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2014 年 50 巻 3 号 p. 247

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抄録

医薬品の開発において,製剤中の化合物の分子状態を把握することは物性や品質管理として重要である.特に窒素原子は分子間水素結合に関与し,cocrystalや固体分散体等の複合系において,その状態を評価することは物性情報として有用である.これまで,固体NMR測定での窒素観測は,核スピン量子数-1/2であり四極子相互作用がなく扱いやすい15Nが用いられてきた.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Tatton A. S. et al., Mol. Pharmaceutics, 10, 999-1007 (2013).

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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