1980年代初めから,悪性新生物であるがんは日本国民の死因の第1位になっており,その治療法や予防などの対策が非常に重要な問題になっている.そのため,発がん機構を理解し,その抑制機構を解明することを目指した研究が急速に進んでいる.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Seluanov A. et al., PNAS, 106, 19352-19357 (2009).
2) Tian X. et al., Nature, 499, 346-349 (2013).