ファルマシア
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講義室
最前列の習い
富永 俊義
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2014 年 50 巻 5 号 p. 469

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抄録

大学時代,講義は最前列中央の席で受けるように心がけた.近視のせいと,前に座る者の頭で黒板が見にくくなるのが嫌だったからでもある.教授の方々と学生の交流の機会(新入生歓迎パーティーのようなものだったか)に,いつも迫力満点の講義をされた微生物学のM教授に「君はいつも一番前に居るな」と言われて「同じ授業料なら前の方がいいかと思いまして」と答えたのも34年も前のことになる.一緒に最前列で学んだK君は,最善の席は筆者に譲ってくれていたが,有機合成化学を究め,立派に大学教授になっている.むしろ最善の席を競ったもう1人のK君も,やはり教授になったと聞く.そう言えば筆者も最近教授になった(長く持ちそうにないが).

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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