ファルマシア
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シスプラチンによる腎障害対策にOCT2阻害薬を使う日はやってくるのか
藪田 直希
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2014 年 50 巻 6 号 p. 577

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抄録

シスプラチン(cisplatin:CDDP)は,多くの固形がんに用いられる抗腫瘍性白金錯体だが,腎障害によって減量や休薬を余儀なくされる.代表的な腎障害防止策である輸液による水分負荷を行っても,3分の1の患者で腎障害が起こることが知られており,CDDPの腎毒性軽減のための新たな対策が望まれている.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Filipski K. K. et al., Clin. Pharmcol. Ther., 86, 396-402 (2009).
2) Ciarimboli G. et al., Am. J. Pathol., 176, 1169-1180 (2010).
3) Sprowl J. A. et al., Clin. Pharmcol. Ther., 94, 585-592 (2013).
4) Franke R. M. et al., Clin. Cancer. Res., 16, 4198-4206 (2010).

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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