2015 年 51 巻 10 号 p. 963-965
「自宅に余っている薬がありますが,どうすればいいでしょうか?」
残薬があるのは患者たちの間ではごく当たり前の事実.しかし,このように薬剤師に正直に言いだす患者はほとんどいない.それはどうしてだろうか?
さて,私は先天性の身体障がい者であり,がんの罹患を経験した患者である.さらに,患者の立場から,患者と医療者が協働できるイベントや研修会を企画運営する会社の経営者でもある.今回は,この両者の視点から,これからの薬局や薬剤師のあり方について考えていく.