ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
在宅医療推進における薬剤師のかかわり
第2回 精神疾患患者の退院支援と地域定着支援の連携システムと薬剤師の関わり
旭中央病院での実践を通して
青木 勉
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 10 号 p. 975-977

詳細
抄録

日本は,今も約20万人の方が精神科病院に1年以上の長期入院をしており,世界の精神科病床の約19%に当たる約35万の精神科病床を有している.他の先進国では地域移行が進み,精神障害者が地域で生活できるように様々な精神科サービスが整備されているが,我が国は,まだ病院サービスが中心で地域サービスは著しく不足し,世界の精神保健医療の水準から大幅に遅れている.そして我が国でも,重篤な精神疾患を患っていても「その人らしく地域で生活する」ことを可能にする精神科サービスが切望されており,精神疾患患者の退院支援と地域定着支援の連携システムの構築が喫緊の課題である.当科は,2002年より精神科サービスのリフォームを開始し,精神疾患患者の退院支援と地域定着支援を行ってきたので,薬剤師の関わりを含めて紹介する.

著者関連情報
© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top