ファルマシア
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Electroceuticalsを用いた神経制御法の開発とその医療への応用
Kris FammRoy Katso首藤 剛
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2015 年 51 巻 11 号 p. 1063-1065

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抄録

現代の科学技術の進歩,特に医学・生命科学の進展により,人類は,寿命60~70年(最も健康水準が高い国々の寿命は約80年)の時代を迎えることとなった.しかし,このことは,皮肉にも慢性疾患の罹患率や医療費を増大させる一因にもなっている.したがって,このような現代社会において持続可能な健康・医療体制を維持するためには,新たな疾患治療法の開発が急務である.著者らは,次世代の疾患治療法として,いわゆる“薬”ではなく,生体埋め込み型の「小型電子デバイス」を用いた方法を開発中であり,本デバイスを用いた治療をElectroceuticals(適切な日本語訳は不明だが,Nature日本語版では“電気薬学”と訳されている)またはbioelectronic medicineと呼んでいる.

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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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