ファルマシア
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ディプロマ・ポリシーに基づくパフォーマンス評価とルーブリック
安原 智久河野 武幸荻田 喜代一
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2015 年 51 巻 2 号 p. 143-148

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抄録
全国の薬学部で教育改革が大きく動いている.2014年度から本格実施となった薬学教育評価(第三者評価)と改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム(改訂コアカリ)の適用が2015年度に迫っていることが直接にして最大の要因であることは論をまたない.これらの「黒船」に追われて,教育の在り方を見直し改革を行うというのはいささか後ろ向きかもしれないが,学部教育の在り方を抜本的に見直すまたとないきっかけでもある.とにかく,第三者評価のため,改訂コアカリ対応のためと教育制度改革を進めていくことが求められている風潮があるが,形式を気にした他者に見せるための制度を作っても形骸化されて徒労感が残るだけであろう.どうせ苦労して作るのであれば,学生の人生に価値ある貢献を成し得る想いを込めた教育体制を作った方が,大学も,そこに勤める教職員も,そこで学ぶ学生も幸せになれるのではなかろうか.そのような気持ちで本原稿を執筆させていただきたい.また,教育の論理を専らとされない方にも読み飛ばされないように,ざっくばらんに述べようと思うので失礼な表現もあるかもしれないがご容赦いただきたい.
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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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