特集:レギュラトリーサイエンス 推進のための人材育成
特集にあたって:日本でレギュラトリーサイエンスを最初に提唱した内山先生によれば,「レギュラトリーサイエンスは,研究分野では評価科学として,実践のフィールドでは適正規制科学」と定義される.ある多能性幹細胞の存在が否定される事態になってアカデミアにおける評価科学はますます重要になり,我が国における革新的医薬品医療機器のさきがけ創出が求められて医薬品医療機器の開発・承認審査における適正規制科学の重要性もさらに増している. 本特集号では,これら2つのレギュラトリーサイエンスの人材育成について,様々な視点からレギュラトリーサイエンスの人材育成を語っていただいた.本特集号が,日本のレギュラトリーサイエンス人材育成の更なる活発化の一助となれば幸いである.
表紙の説明:『温故知新』ファルマシア創刊50周年を記念して過去掲載の表紙より抜粋.1992年7月号は「レセプター」特集号.その22年後にあたる昨年9月号で「GPCR」をテーマとした特集号を組んだ.同じレセプターでも生化学,薬理,構造解析,更にはスクリーニングテクノロジーの発達により,基礎のみならず創薬研究も進歩している.