2015 年 51 巻 7 号 p. 682_3
米国の食品医薬品庁(FDA)に報告された医薬品に関する副作用についての情報を集積したデータベース.データソースは全世界にわたり,1969年以降の900万件以上の副作用症例についての報告番号,報告年月日,性別や年齢等の患者背景,原疾患,被疑薬,併用薬,投与量,投与開始日と終了日,有害事象,転帰,報告者の職種,報告された国(地域)等の情報が4半期ごとに集積されている.JADERと同様に,これらの情報を薬剤疫学的手法で解析することで,副作用発生のシグナル検出等に用いることができる.FAERSは全世界を対象に調査することが可能であるが,重複データ等を削除するためのデータクリーニング作業が必要になる.