ファルマシア
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研究室から
ナノバイオデバイスが拓く未来医療・創薬
馬場 嘉信
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2015 年 51 巻 8 号 p. 747-749

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抄録

ナノテクノロジーは,半導体微細加工技術や自己組織化技術により,原子・分子サイズで精密にサイズを制御したナノバイオデバイスを開発することができる.私の研究室は,ナノテクノロジーを駆使して,医工薬などの異分野融合の基礎研究を展開するとともに,産学連携による医療・創薬応用可能なナノバイオデバイスの実用化を進めており,ナノポア1分子DNAシークエンシング※,単一分子計測・単一細胞計測に基づくがん超早期診断と疾患診断,がん治療・ドラッグデリバリーシステム(drug delivery system:DDS),iPS細胞再生医療用in vivoイメージング,がん診断・治療融合などの成果を上げてきた.
本稿では,私が研究を始めた動機から,どのように異分野の壁を乗り越えて,基礎研究から実用化まで研究を展開してきたのか振り返ってみたい.

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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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