ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
話題
分子標的治療薬による皮膚障害と外来における薬剤師の役割
板垣 麻衣
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 9 号 p. 868-870

詳細
抄録

薬剤性皮膚障害は,発症機序が明確でない場合も少なくないが,一般にアレルギー機序によるものと非アレルギー機序によるものに大別される.分子標的治療薬による皮膚障害は従来の典型的な薬疹とは異なり,薬剤ごとに様々な特徴的所見がみられる.その多くは直接生命を脅かすものではないが,著しく患者の生活の質を低下させる原因となるため,円滑な治療を施行していく上では症状の重篤化を防ぐために適切なマネジメントを行うことが不可欠となる.また,近年がん化学療法は入院から外来にシフトしており,副作用の早期発見・対応のためのチーム医療がますます重要になっている.国立がん研究センター東病院(以下,当院)では,医師・薬剤師・看護師のチームにより分子標的治療薬の皮膚障害に対する薬物療法の充実のための運用・検討を行ってきた.本稿では分子標的治療薬による皮膚障害とその特徴,また外来でのがん治療における薬剤師の役割について述べる.

著者関連情報
© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top