ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
話題
漢方診断(舌診・脈診)
並木 隆雄
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 9 号 p. 874-878

詳細
抄録

漢方の診断には四診というものがあり,四診とは望診・聞診・問診・切診の総称である.このうち,望診とは眼による観察・診断で,現代医学でいう視診である.すなわち,望診は,患者の体型や歩行などの所作で体全体を観察すること,および皮膚の状態や眼の状態などの体のパーツを観察することであり,その中には舌を観察する舌診が含まれる.聞診は,音(声の大きさ)や嗅覚(においの有無)の情報,問診は西洋医学と同じで患者の訴え,切診は体を触って得られる情報で,脈診や腹診などがある.
今回はその中で日常診療に役立つと思われる舌診と脈診についてご紹介する.特に舌診では,舌色や舌の形態などを観察することで患者の体質や病状を知ることができると考えている.毎朝自分の舌を鏡で見ることは健康の自己管理に役立つとともに,日常の薬剤師活動としても知っていると役立つ診断であろう.是非,本稿により基本を理解していただきたい.

著者関連情報
© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top