ファルマシア
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コンゲンシンAが阻害する制御されたネクローシス
紙透 伸治
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2016 年 52 巻 12 号 p. 1156

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抄録

制御された細胞死としてはアポトーシスがよく知られている.一方,細胞死の形態が異なるネクローシスは,長年にわたり偶発的な細胞死とされてきた.しかしながら,制御されたネクローシスである「ネクロプトーシス」が近年発見され,注目を浴びている.ネクロプトーシスは,アポトーシスと異なりプロテインキナーゼであるRIP3により制御される細胞死であり,炎症性疾患などとの関連性が示唆されている.本稿では,新たにLiらによってRIP3依存性のネクロプトーシスを阻害する植物由来の化合物が報告されたので紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Sun L., Wang X., Trends Biochem. Sci., 39, 587-593 (2014).
2) Li D. et al., Cell Chem. Biol., 23, 257-266 (2016).
3) Li Q. et al., J. Am. Chem. Soc., 135, 4996-4999 (2013).

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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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