ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
トピックス
フェンタニルパッチでQOL改善に効果あり
石垣 賢二
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 52 巻 2 号 p. 181

詳細
抄録

我が国では,鎮痛の貼付剤は以前より温冷刺激や血管拡張を主な作用とする第一世代,NSAIDsを含み炎症を抑える第二世代等の局所適用が主であった.しかし近年では,オピオイド系薬物であるブプレノルフィンやフェンタニル(FNT)を用いた貼付剤も発売されており,全身作用での鎮痛効果がもたらされている.特にFNT貼付剤は当初はがん性疼痛のみであったが,最近では非がんの慢性疼痛まで用法が認められており,鎮痛における貼付剤の寄与が大きくなってきている.
なお、本稿は下記の文献に基づいて、その研究成果を紹介するものである。
1) Heim M., Pain Res. Treat. (2015), doi : 10. 1155/2015/198343.
2) Doi T. et al., Mod. Rheumatol., 20, 24-33 (2010).
3) Levin J., Maibach H., J. Pharm. Sci., 101, 4293-4307 (2012).

著者関連情報
© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top